設備・修繕

収益アップのカギはここにあった! すぐにできる共用部分のメンテナンス

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収益アップのカギはここにあった! すぐにできる共用部分のメンテナンス

今回は、アパート、マンションなど集合住宅の共用部分の清掃・メンテナンスについて紹介します。
なぜこのテーマにしたかと言うと、ズバリ、収益を改善するためのポイントだからです。
廊下や階段、照明、集合ポスト、ごみ置き場などの清掃・メンテナンスが行き届いているオーナーは意外と少ないのではないでしょうか。しかし、こういった共用部分は、入居希望者が部屋を内見する際に、最初に目にする場所です。しっかりメンテナンスを行い、収益改善を図りましょう。
それでは、各項目について具体的に説明します。

1.廊下や階段の手すり

廊下や階段の手すりなどは鉄製のものが多く、塗装のはがれが目立つところです。外観に影響する場所なので、5年に1度は鉄部塗装をして、美観の維持と、さびによる劣化を防ぎ、事故防止を目指しましょう。当然、さびなどが目立つ物件は入居希望者にウケが悪いと心得ましょう。

≪鉄部塗装の変化の目安≫

  • 症状が軽度:つやがなくなる、色があせてくる。3年前後~
  • 症状が中度:チョーキング現象が発生している。3~5年程度
  • 症状が重度:ひび割れ、塗装のはがれ。7年前後~

塗料の顔料が粉状になって現れる「チョーキング」は、紫外線による樹脂の劣化が原因です。
メンテナンスをする際は、塗膜に付着する旧塗膜やごみを高圧洗浄や中性洗剤で取り除き、さび止め塗装と上塗り塗装を2回、合計3回行うと良いと思います。
ひび割れ、はがれについては業者へ依頼することがおすすめですが、ご自身で行う場合は、ディスクサンダーやワイヤーブラシなどの電動工具、やすりなどを使ってさびを落としてから、チョーキングの時と同じ工程で作業しましょう。
鉄部塗装で大切なことは、さびをきちんと取り除くことです。
廊下については、ごみが落ちていたり、滑りやすかったりすると、転倒などの事故につながりやすくなります。日常の清掃のほか、長尺シートを張ることおすすめします。見た目が変わるだけではなく、滑り止めにもなるので転倒防止に有効です。

2.照明について

照明、特に廊下の照明にクモの巣などがあると、古い物件の場合はより古く見えます。
また、電球が切れているなどで暗ければ、つまづきの原因や犯罪などの事件が起こりやすくなるので要注意です。暗い印象になると、やはり入居希望者のウケは悪いです。
照明の電球が切れている場合は、電球交換で済みますが、最近は寿命の長いLED照明も出ています。まめにメンテナンスができない方は、一度共用部分の照明をLEDに交換することもおすすめです。

3.ごみ置き場について

ごみ置き場が汚れていると、害虫の発生や不法投棄などが増えます。カラス被害による、ごみの散乱など、ごみ置き場周辺が散らかっている物件を借りたい、長く住みたいと思う人はいないでしょう。
サイズにもよりますが、ホームセンターなどでメッシュ製のダストボックスが30,000円程度で購入できると思います。インターネット通販を利用すれば、もっと安価かもしれません。しっかり対策しましょう。

4.集合ポスト、館銘板について

集合ポスト、建物名を表示した「館銘板」については、さびや経年劣化により美観が維持できなくなったら、交換しましょう。
集合ポストは建物の入り口付近に設置されることが多く、館銘板とセットできれいにしておかないと目立ってしまいます。注意して清掃、メンテナンスを行ってください。最近は、ネット通販でショッピングをする方も多いので、荷物が入るような大きめの集合ポストや宅配ボックスの設置なども検討して、入居者の利便性の向上を図っても良いかもしれません。
集合ポストは、4戸用で25,000円程度でインターネット通販で購入できます。6戸用でも30,000~45,000円程度で購入できます。
館銘板については、アクリル製やステンレス製など素材、デザインなどで価格にばらつきがありますが、それほど高価なものではありません。集合ポストと一緒に交換することで、美観のアップを目指してはいかがでしょうか。

まとめ

  • 廊下や階段の手すりは、見た目だけでなく、建物の寿命を延ばすためにもメンテナンスを。鉄部塗装のものは、さびを取り除くことがポイント。自分でできないところは業者へ依頼しましょう。
  • 照明については、清掃、メンテナンスをすることで転倒防止や犯罪対策につながります。またLED照明に交換することで、電球交換頻度の減少、さらに電気代の節約になります。
  • ごみ置き場にダストボックスを設置すれば、カラスや害虫、悪臭防止に効果があります。ごみが散らかっているのはみっともないので、改善して建物の美観に貢献しましょう。
  • 集合ポストと館銘板は、物件の顔とも言える個所ですが、メンテナンスを怠りがちです。劣化した場合は交換し、その時に号室プレートも一緒に交換すると、さらに見栄えが良いでしょう。

いかがでしたか? 共用部分は、入居希望者が最初に目にする場所です。上記に挙げた一例だけでも、入居者や入居希望者に影響を及ぼすので、注意したいものです。
また、今回紹介した個所は、一度交換すれば、しばらく交換不要なものばかりで、コストの面でもおすすめです。共用部分の清掃・メンテナンスをしっかり行って建物の寿命を延ばし、かつ入居希望者にアピールできる物件を目指して、収益の改善をしてはいかがでしょうか。
清掃・メンテナンスが行き届いていない物件は、どんどん収益力が落ちていきます。ぜひ、できることからチャレンジしてみてください。

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