設備・修繕

入居者から水漏れや鍵紛失の連絡が!緊急対応時に助かる火災保険の無料応急サービスがあることを知っていますか?

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水漏れや鍵紛失の緊急対応を24時間365日で受け付けてくれるサービス

マンションやアパートを管理する上で、「トイレが詰まった!」「壁や天井から水が漏れている!」「カギを紛失して家に入れない!」といった入居者から緊急の連絡が来ることがあります。
こういったトラブルは、入居者が仕事を終えて帰宅する夜間帯に発生することも多く、すでに管理会社の担当者が帰った後で、大家さんに直接連絡が来ることも時にはあるのではないでしょうか?

このようなケースは緊急対応を求められることが多いので、万が一の時にどうすべきか、きちんと備えておきたいところです。

大家さんであれば、おそらくアパートやマンション一棟ごとに火災保険や地震保険に加入していると思います。それに加えて、ぜひ知っておいてほしいのが『火災保険に付帯する無料の応急サービス』です。
このサービスは、大家さんが加入している火災保険に無料で付帯していることが多いので、一度、証書などを確認して、緊急連絡先の電話番号として手元に管理しておくことをおすすめします。

火災保険に付帯する無料の応急サービスの例

例)『THE すまいの保険』(損害保険ジャパン日本興亜株式会社)にご加入いただくと無料で使える『すまいとくらしのアシスタントダイヤル』について(商品紹介ページより一部抜粋)

『すまいとくらしのアシスタントダイヤル』の概要

日常生活やお住まいのトラブル等でお困りの際に、専門業者を手配しての応急処置や、お電話でのご相談等に対応するサービスです。

24時間365日で受け付けてくれるサービス

・水まわりのトラブル、応急サービス
・かぎのトラブル、応急サービス
・防犯機能アップ応援サービス
・健康・医療相談サービス
・介護関連相談サービス
このほか、平日午前10時~午後5時まで受け付けている税務・法律の相談サービス(原則予約制)などもある。
※本記事は2017年3月時点に調査した内容を元に記載してあります。最新のサービスや保険内容については変更されている場合がありますのでご注意ください。

自主管理大家さんの体験談

上記のような応急サービスを利用したことのある大家さんにお話を聞きました(以下)。

「玄関の天井の点検口の蓋から水が滴り落ちてきている」と入居者の方からお電話があり、慌てました。
すでに夜の11時を過ぎていたので、いつも給排水設備を見てもらっている職人さんにも連絡ができず、どうしたものかと思いましたが、火災保険にこういった時に応急対応してくれるサービスがあったことを思い出し、保険証書に記載の0120のコールセンターに連絡しました。

契約者である私の名前と保険証書の番号を伝えて契約確認が取れた後は、入居者と直接やり取りをしてくれ、水まわりのトラブル専門の業者さんが対応してくれました。
※保険証書番号を忘れた場合でも住所や名前などから契約有無を確認できるケースもあります。

結果として、水漏れの原因は、上階でキッチンのシンクのゴム部分が劣化していて、排水管を伝って下階の玄関上の天井の点検口から水が滴っていたというものでした。日を改めて上階の入居者の方にも連絡を取り、いつもの業者さんに依頼して修理まで完了させることができました。
この修理費用は大家である私の負担でしたが、緊急で下の階に駆けつけてくれた時の料金は無料の範囲内でした。

応急処置で対応できる範囲であれば、大家の立ち会いなしに入居者と日程調整をしてくれ、深夜でも無料で対応してもらえるので助かります。その後、同じような水回りのトラブルで入居者から連絡を受けた際も、落ち着いて対応できました。
また、先日も入居してすぐ、「トイレが詰まっていて困った」という連絡がありましたが、入居者の連絡先をコールセンターにお伝えして迅速に対応してもらい大変助かりました。

無料で対応できないケースもあるので注意

ただし、保険商品によっても異なるようですが、以下のように無料で対応できない場合もあるので注意が必要です。

  • 応急措置で対応できない範囲の修理や、部品交換に関する部品代、作業代など応急処置を超える修理費用
  • 屋外のバルコニーなど、居住部分以外の水トラブル
  • 給排水管の凍結による水トラブル

あらかじめ、保険で対応できる範囲とそうでない範囲を確認しておきましょう。

まとめ

緊急時の対応がきちんとできているかどうか―それは、入居者にとって、管理会社や大家さんの提供するサービスレベルの印象を大きく左右するポイントにもなります。万が一の場合に備えて、下記ポイントを頭に入れて対応しましょう。

  • アパート・マンションの大家さんになったら必ず火災保険・地震保険などに加入することが、賃貸経営を継続的に行う上で大切
  • 火災保険に含まれる無料の応急対応サービスがあるかどうかを確認し、ある場合はその電話番号や応急で対応できる内容を把握しておく
  • 管理会社に管理を任せている場合は、管理会社が用意している緊急連絡先があるかどうかを確認し、緊急対応となった場合の流れや必要な連絡先をあらかじめ整理しておく
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